はじめまして!陽崎杜萌子(ヒザキトモコ@hizakitomoko)と申します。イラストや漫画を描いています。
私は以前から、自作のマンガをKindle等の電子書籍サイトで販売していたのですが、先日、電子書籍について調べものをしている時に、面白いエントリーをみつけました。
【1月にお餅をテーマでマンガを書いていただければ、マンガ家さんが電子書籍で印税100万儲かるまで無料で働きます】
電子書籍のまとめサイト【きんどるどうでしょう】さんがマンガ家さんの電子書籍をプロモーションを手伝うという企画です。参加は16〜32Pほどでも大丈夫とのことだったので、読切のアイデアをノートにスケッチして、Twitterで主催者のきんどうさん(@zoknd)に連絡させていただきました。
DMでお話をした所【お餅マンガ】の前にわたしが一人目だということでテスト企画として、LINEマンガで公開中の作品の電子書籍化プロモーションのお手伝いをしていただくことになり、その一環でブログ立ち上げました。
これまで、Kindleで5冊の自作漫画を配信して1875円しか稼いでこれなかったのですが、これから控えるWeb雑誌での連載や今後も漫画に関わっていきたいので電子書籍に真剣に取り組みたいと思っています。
そこで、第1回目としてわたしのこれまでの電子書籍やWebマンガへの取り組み、またこれから控えた連載への意気込みをお話しますね。
■マンガは現在、LINEマンガ他で公開中です!
これまでKindleで電子書籍を発売して、印税は3年かけて1875円でした
プロモーションを始めるにあたって、まずは今までのKindleでの販売実績についてお話しておいた方がいいと思うので、正直に公開します。
Amazon Kindleでの販売を開始したのは2012年の秋頃(かなり早い段階での参入だと思います。)で現在5冊を販売中です。
Amazon.co.jp: 陽崎杜萌子:作品一覧、著者略歴
現在の総売上は……1875円
一冊99円で、何のプロモーションもしてないとはいえ、…………めっちゃ恥ずかしいですね…。
Kindleの良い所は、売上が35円でも毎月振り込まれることです。
なので、ひとつだけ良いお知らせがあるとすれば、この金額がちゃんと手元に入ってきている事くらいでしょうか……。
(他の販売サイトは大抵は3000円からとか1万円からとか、最低振込金額が設定されています。)
Kindleの他のストアでも販売して売上があるのですが、そちらを足しても3000円には満たないような感じです。
2012年頃に販売を開始して未だに5冊しか出していないのは、この結果からくるモチベーションの低下が一番の原因です。
漫画を描き続けたいから、電子書籍にわたしは期待したい
それでは、なぜ未だに電子書籍の販売を続けているかというと、やはり一番の理由は漫画が描きたいということです。
私は物心ついた頃から、自然に漫画を読み描いていました。漫画を描く事はほとんど息を吸うように自然なことでした。
しかし、描く事が当たり前すぎて、人に読んでもらうためにアピールをすることが非常に苦手で不得意です。
これまでも、イラストのお仕事はいろいろ頂けたのですが、漫画に関しては携帯コミックや広告マンガのお仕事がちょっとだけあったくらいです。
また、今ほどWEBコミックが普及していなかった頃、身内と小規模なWEBコミックサイトを運営していたことがありました。WEBコミックがまだ珍しかった頃なので、始めの頃はアクセスも多く、雑誌に何度か取り上げていただいたりもしていました。
しかし、その後の携帯コミックの普及等の環境の変化に対応できず、PVがどんどん減少していき、更新を休止せざるを終えませんでした。
そういったこともあって、年々漫画を描く機会が減っていき、イラストに専念しようかと思ったこともあったのですが、やはり漫画を描きたいという気持ちが消えませんでした。
だから、きんどるどうでしょうさんの【餅マンガ】企画に参加します
ここまで読んでくださった方の中には「なぜ、出版社に持ち込みをしないのか?」「コミティアなどの創作同人誌の即売会に出ればいいのに」と思った方もいるのではないでしょうか。
私も以前は、持ち込みをしてみたり、オフラインでの同人活動をしたりもしていました。
しかし、それらの活動を続けるのに大きな壁となったのが【地方在住】ということです。
持ち込みに行くのにも交通費がかかります。安くはない交通費を払って、東京の出版社に行っても、担当の方が漫画のコマの読み順さえ知らない方だったというようなことだってあります。(実話です)
また、多くの地方では創作専門の即売会は存在しません。即売会に参加しても、多くは二次創作で、創作本はスペース自体も少なく、立ち止まる方もあまりいません。
そういった事情から、オフラインでの活動がだんだん苦しくなっていた頃に東日本大震災が起きました。
私の家は幸い被害がごくわずかでしたが、生活に全く影響が出なかったわけではありません。負担を減らすためにオフラインでの漫画の活動は、一切休止することにしました。
そんな中で、唯一漫画を描き続けられる方法が電子書籍だったのです。
東京・地方という格差がない電子書籍には希望があります
作家さんの中には、原稿料の出ない電子書籍やWEBコミックで作品を発表するクリエイターを不思議がる方もいらっしゃることも知っています。
しかし、そういった媒体でしか発表できない人も多くいるのです。
出版は東京中心の文化ですし、同人にだって東京と地方の格差はあります。また、東京に住んでいても、事情があってオフラインでの活動をすることができないという方も当然いらっしゃると思います。
住んでいる場所も問わず、初期費用もほとんどかからない電子書籍は、そういったクリエイターにとっては希望なのです。
とはいえ、希望を持って電子書籍を作ってみたものの、結果が全く伴わずに描くのをやめてしまったクリエイターさんも何人か目にしてきました。
現状の電子書籍の市場では、有名な作家ではない限り「大ヒットといかなくても、描き続けることが出来る程度の小規模な読者を獲得したい。」という願いさえも満たされる事は難しいです。
そういう状況をとてももどかしい気持ちで眺めながら、何か突破口はないかと電子書籍の発行を続けてきました。
来年からあるWEB雑誌にマンガ連載をはじめます
そんな理由で、細々と電子書籍を発行し続けていたのですが、来年からとあるWEB雑誌に漫画を連載することが決まりました。
そこでその連載を盛り上げるためにも、もう一度本腰を入れて電子書籍を梃入れしたいと思い、WEBコミックを描いて発表したり、いろいろ情報を集めている時に、最初に書いたように、【お餅企画】のエントリに辿り着いたというわけです。
もちろん、せっかくブログをはじめてもわたしの作品の話だけというのはもったいないので、実際に取り組んでみたトライ&エラーのご報告や気になるWEBマンガのお話などをこれから書いていきます。
一応、次回はこの餅マンガ企画に興味のあるマンガ家さんのためにも、わたしがきんどうさんに見せた企画書というなの1枚絵をご紹介しますね。
基本、漫画を黙々と描くのが一番得意なので、文章等は至らない部分も多いかと思いますが、陽崎杜萌子(ヒザキトモコ)をどうぞよろしくお願いいたします!
以下、過去の仕事履歴です。
株式会社ビットマーク:『Flower』(GREE)
「ほとけ系 癒しRPG ようこそ了法寺へ!」(GMOゲームセンター)
株式会社イトクロ:『麗撃のクロノプリンセス』(GREE)
株式会社GlobalCartoon: 『Bizマンガモバイル』
株式会社アップス:『マンガ!マンガ!マンガ!』
陽崎杜萌子(ヒザキトモコ)については是非Twitterアカウント@hizakitomokoをフォローしてみてください!