ヒザキトモコのモコモコ

イラストレーター・マンガ家の陽崎杜萌子(ヒザキトモコ)がマンガや電子書籍の話をしますよ

電子書籍に興味あるマンガ家さんが無料で使えるWEBコミックサービス4つを使ってみた感想

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こんにちは!イラストレーター・マンガ家の陽崎杜萌子(ヒザキトモコ@hizakitomoko)です。

今回は私が現在、マンガを公開するのに利用しているWEBコミックサイトを紹介します。主に「漫画 on WEB」と「LINEマンガ インディーズ」など4つのサービスを利用していますので、それぞれのサイトの特徴や実際に利用してみた感想などをお話します。

kindle販売を考えている方の中には、いきなり電子書籍用に漫画を描き下ろすのに抵抗がある方もいるかもしれません。読者の反応も予想できないし、いろいろ不安がありますよね。

そういう場合、まずは無料でWEBで公開してみるという方法もあります。反応を見て、続きを描いたり販売する作品を決めたり等、いろんな判断材料になると思います。

また、地方でなかなかイベント等に出れない人でも、ネットに繋げる環境があれば誰でも作品を投稿できるのも魅力です。イベントにも出ず、一人で描いている場合、なかなか作品の感想をもらえる機会がありませんが、多くの投稿サイトにはコメント欄があるので、ダイレクトな反応をもらう事ができます。

他にも、電子書籍の取次をしてくれたり、プロの編集者さんが作品を見てくれるサイト等もあります。サイトごとに特徴が違うので、自分にあったサイトをみつける参考になれば嬉しいです。

また、わたし自身はまだ利用していないけれど、有名なサイトなども参考までにまとめてみました。これからマンガの公開を考えている方の参考になれば嬉しいです!

私が漫画の公開に利用しているWEBコミックサイト

 漫画 on WEB

mangaonweb.com

ブラックジャックによろしく」「海猿」等の作品を生み出した、漫画家の佐藤秀峰先生が主催するWEBコミックサイトです。

オンラインコミックを投稿フォームから応募することによって、無料公開することが出来ます。また「マンガ on ウェブ」というWEB雑誌も発行していて、こちらに掲載された場合は原稿料が支払われます。その他にも「ネーム大賞」等のコンテスト、電子書籍取次サービス「電書バト」等、いろいろなサービスが用意されています。

わたしが現在利用しているのは、オンラインコミックの公開サービスですので、そちらを使ってみての感想を書きたいと思います。

投稿方法は、規定のデータを用意してオンラインストレージにアップして、フォームから連絡するという方法です。手間がかかるように思えるかもしれませんが、データさえ準備できていれば、実際の作業はあっと言う間です。オンラインストレージのサービスは、漫画やイラストの仕事をする時によく使われるので、利用方法を覚えておくと便利です。

何作かまとまってから更新されるので、掲載には少し時間がかかります。

漫画 on WEBさんの公式アカウント(@mangaonweb)をフォローしておくと、掲載情報が告知されるので便利です。 

LINEマンガ インディーズ

manga.line.me

今年からスタートした新しいサービスです。

LINEユーザーなら誰でも作品を投稿することが出来ます。縦読み・横読みの両方に対応しています。また「LINEマンガ インディーズGP」というコンテストも開催されています。

LINEのサービスの一環ということで、ユーザー数が多いのは魅力だと思います。比較的新しいサービスなので、ユーザー数の割には他のサイトに比べてまだ投稿数は少ないので、他で埋もれてしまった作品でもランキングに掲載される可能性が高いです。

わたしが今、電子書籍版を制作している「魔界の配達屋さん」を最初に掲載したのもこのサイトです。投稿作業は非常にスムーズですぐに終わります。作品が掲載されるための審査もありますが、これも投稿して間もなく完了して、ほぼ投稿直後に公開されました。

管理画面では、アクセス統計などの機能も充実しています。 

マンガハック

mangahack.com

漫画を無料公開できるサイトです。原稿サイズの設定など自由度がとても高く、気軽に利用しやすいサイトだと思います。「連載中・休載中・完結」といった設定をユーザー側で選べるので、自分の作品制作ペースにあった公開が出来るのが魅力です。

とても使いやすいサイトという印象です。わたしは今の所、完結した読切作品しか公開していないのですが、更新しながら公開できる機能があり、非常に便利そうだなと思いました。自分のサイトでWEBコミックを掲載していて、他のサイトでも掲載したいという場合には、特に向いているサイトではないかと思います。 

マンガごっちゃ

mangag.com

出版社が運営している漫画投稿サイトです。投稿すれば。作品が直接出版社の方の目に触れることになります。作品を投稿すると、後日編集の方のひとことコメントが掲載されます。作品を投稿すると、内容チェックを経て掲載される仕組みです。掲載されるまでに多少時間がかかります。掲載されたかどうかは、自分でページをチェックして確認します。 

バナーが大きく、作品ページやランキング等の見栄えが良い印象です。登場人物の紹介画像の表示など、読者に作品への興味を持ってもらいやすいサイトなのではないかなと思います。 

以上、現在わたしが主に利用しているWEBコミック公開サイトのご紹介でした。

この他にもpixiv等のイラストの投稿もできるサービスも利用していますが、そちらはまた別の機会に紹介したいと思います。

おまけ・その他の気になるWEBコミックサイト

ここからは、自分では利用していないけれども、気になるWEBコミック投稿サイトをご紹介していきます。

COMICO

comico(コミコ) - タダ読み!タテ読み!人気のオリジナル漫画・小説が無料読み放題

テレビCM等でおなじみの有名サイトです。

チャレンジ作品を投稿することによって、公式作家を目指すことが出来ます。

注意する点、ここは商用に非常に厳しいようで、他の投稿サイトではOKなことが公開停止の理由になることも多いようです。わたしの場合は、電子書籍を中心に活動しているので利用を諦めました。
とはいえ、とても注目されているサイトであることは間違いないので、comicoの公式作家を目指して、チャレンジしてみるのもいいと思います。

マンガボックスインディーズ

ウェブマンガが無料で読める!「マンガボックス インディーズ 」 - 投稿されたウェブマンガが無料で読める!

こちらも利用者がとても多いサイトです。ログインしないで見られる情報が少ないので、特徴などを紹介するのは難しいのですが、こちらを利用している作家さんがとても多い印象だったので、今回紹介させていただきました。

この他にも、WEBコミックを投稿できるサービスは沢山あり、新規サービスも続々登場しているようなので、興味のある方はぜひ調べてみてください。

CGイラスト・コミック制作など承ります。イラスト、キャラクターデザイン、漫画、CDジャケット等、なにかありましたら、お気軽にご相談ください。@hizakitomoko